澤田秀雄が「ロボット王国」で描く世界一の夢 熊本地震、ロボット、人材育成のすべてを語る

00.jpg

■いまやHISグループのドル箱のようになったハウステンボスですが、九州の地震で打撃を受けるのは間違いありません。

しかしさすがに前向きです。

HISグループあげて、九州を応援する。皆も九州を応援しよう!と仰っています。

この危機をチャンスにしたいという前向きかつしたたかな発言です。

■それとともに、このインタビューでは中長期的なビジョンが語られています。

ハウステンボス内に「ロボット王国」を作るのだとか。

澤田氏は、ハウステンボスを新事業を生むための壮大な実験場にしようとしているのですね。

ハウステンボスは広大な私有地を持つ"一つの国"みたいなもの。面積でいえば、モナコ公国と同じくらいの大きさがある。たとえばもうすぐ、自動運転バスが走る。私有地だから特区などの許認可をとらなくても走らせることができる。2〜3年もかけて許認可をとれるものを開発していたら、世界のスピードに勝てない

って、以前もブログに書きましたね。

今となっては、ハウステンボスはいい買い物だったということですね。。。エイチ・アイ・エスの澤田秀雄氏へのインタビュー

■さらにこの記事では、後継者育成についても語られています。

「澤田経営道場」を開設し、経営者に必要な知識を教え、さらにHISグループで事業運営に取り組んで実践経験を積ませるそうです。

澤田経営道場は将来の経営者を育てるために作った。経営は自分でやってみて失敗してみて、経験値を積むことが必要だ。企業で一番大切なのが、"人"だ。次世代を支えるのだから、20〜40代の中からしか道場生を選ばない。寮を作って、給料も払って、年間2億円ぐらいの費用がかかる。でも、ロボット事業をやるにしても天才たちを集めないかぎり、世界の競争には勝てない。経営をするにしても人を育てなければ勝てない。

座学として、半年ぐらい歴史や理論、経営を学ぶ。自分でゼロから考えるより、「ランチェスター戦略」や「孫子の兵法」を学んでおくほうよい。学ぶだけでは知識にすぎないから、ハウステンボスで1年半ほど実際に経営をやらせてみて、経験値を積む。能力がある人はベンチャー経営者として旅立っていくか、うちのグループ会社の社長になるだろう。


これいいですね。私も参加したい。

ちなみに私は、ランチェスター戦略も孫氏の兵法もやってますので、座学は免除されるのでしょうか(^^)

■確かに、澤田氏のような能力を持った経営者が自然発生する確率は限りなくゼロに近い。かといって、教えてできるものでもない。

やはり、経営者の能力は経営の実践経験の中から出来上がるもの。だとすれば量稽古して、その中から有能な人を見つけるやり方が理にかなっています。

その実践道場としてハウステンボスを使おうというのですね。

澤田氏は、どこまで有効利用しようというのでしょうか。