ファストリ柳井氏「アマゾン脅威でない」 米で会見(日本経済新聞・有料記事)

ユニクロ、ジーユーなどを運営するファーストリテイリングの柳井正会長が会見で「アマゾンは脅威でない」と語ったとのこと。

本当にそんなこと言ったのでしょうか?アマゾンが最大の脅威であることは間違いありませんからね。

最高益でも危機感あらわ ファーストリテイリングの本当の敵は?

発言とは裏腹な本音 アマゾンに危機感MAX


ファーストリテイリングの業績は好調で、過去最高益を更新しています。

しかし、衆目の見るところ、バラ色の未来が待っているとまではいきません。

目の前の敵であるインデックス(ZARA)やH&Mとの戦いもさることながら、異次元の敵であるアマゾンやその他オンライン企業の脅威が迫っているからです。

柳井氏は「アマゾン脅威論におされているが、彼らは全ての市場を独占できない。アマゾンが服に特化できるとは思えないし、アマゾンが売る服だけが売れることもない。アマゾンのプラットフォームを使い、ユニクロの服を売ることは考えていない。共存共栄はできるはずだ」と話した。

要するに、自分たちは服に特化した専門家だ、アマゾンみたいに売れ筋だけを取り揃えても市場を独占できるわけではない。ということですね。

確かにその通りなのですが、売れるとなれば平気で侵攻してくる相手です。


以前のブログにも書きましたが、アマゾンに対抗するためには

1.アマゾンが追い付けないほどのクリエイティビティを発揮したモノづくりを続ける

2.アマゾンが無視する程度のニッチ市場で商売をする

3.アマゾン経済圏に一切立ち入らず、独自の販売ルートで売る

ことが必要になります。

ファーストリテイリングが、戦うためには、クリエイティビティを発揮しながら、自社の独自販売ルートを充実させていかなければなりません。


それこそユニクロの扱うような機能性日用品は、アマゾンが得意とするところです。うちは専門家だなんて慢心していたら、すぐに寝首をかかれてしまいます。

それは充分すぎるほどわかっているはず。

柳井氏の発言は、むしろ危機感から来るものだと考えます。

アマゾンのえげつないやり口


アマゾンのやり口は、まず他社の商品を販売して売れ筋データを集め、それから自社PB商品に切り替えて安売りするというものです。

アマゾンが「パクリ」と「安売り」を武器に、流通業界を破壊する 

だからファーストリテイリングとすれば、アマゾンで自社商品を販売するなどという愚を犯してはなりません。

なんとしても自社webサイトを育てて、アマゾンと伍していかなければなりません。

その分の投資も必要になってくるわけすな。

これから先、茨の道が待っていることは間違いないと思う所以です。