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これ、むちゃくちゃきな臭い話ですね。。

カルビーを退職し、RIZAPグループに入ったことで、世間をあっと言わせた松本晃氏が、わずか4カ月でCOO職を解かれたとのこと。このまま退職になるのでしょうね。

※追記:松本氏は、「構造改革担当」となり、続けるそうです。

松本氏の辞任が実態を暴いた


RIZAPグループは、M&Aを繰り返すことで膨張するように成長してきた企業グループです。

買収企業の種類は多岐にわたり、シナジー(相乗効果)があるわけでもなく、何が何だかわからない状態です。
 
RIZAP側は、これらを「コスト削減などを徹底することで再建してきた」(瀬戸社長)とのことですが、その真偽を疑いたくなるような事態です。

記事には、

実はそれらの中には業績が悪化し、買収価格が会社の正味資産である純資産(総資産から負債を差し引いたもの)を下回る企業が多数あった。会計上、その差額部分は「負ののれん」として認識され、RIZAPグループが採用する国際会計基準では営業利益に計上される。

これは割安購入益と呼ばれ、同社の決算説明資料によると、営業利益に占める比率は17年3月期には58%、18年3月期で54%に達するほど。実態としてRIZAPグループは業績悪化企業を割安に買うことで利益を押し上げている状況なのである。

とあります。

つまりRIZAPグループの営業利益の半分以上が「割安購入益」であり、本当に企業業績がいいのか悪いのかが分かりにくい状況です。

これを問題視した松本氏が、もっとまともに精査せよと主張したことで、従来の経営陣と「激しく対立」したのだとか。

記事はさらりと書いていますが、なんともまあ、火種どころか、強烈な爆弾を抱え込んでいることを晒したようなもんではないですか。


RIZAP側は、業績予測をいきなり下方修正


案の定、RIZAPグループの株はストップ安を計上しています。

[東京 14日 ロイター] - RIZAPグループ<2928.SP>は14日、2019年3月期の業績予想を下方修正した。過去1年以内にグループ入りした企業を中心に経営改善が予定より遅れている影響や構造改革費用などを踏まえ、連結当期損益は70億円の赤字(従来は159億円の黒字)を見込んでいる。配当は無配予想に修正した。

今後は構造改革として、短期的に収益改善が困難な事業などは縮小・撤退や売却を検討するほか、新規M&Aを当面は原則凍結するとしている。


松本氏の職を賭けた訴えが実態を暴いたとのことでしょう。

それにしても、バレた途端に業績を159億円の黒字から70億円の赤字に下方修正するとはどういうことか。(その差、229億円!)

今まで隠していたことを問題視すべきなのか。早い修正を正直だと評価すべきなのか。