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インドもEVシフトを宣言しています。

これで、欧州、中国、インドと主だったところがEVに切り替える見込みで、世界的な大勢は決定したかのように思えます。

参考:電気自動車(EV)の時代に日本企業は生き残れるのか

インドにおけるトップ企業スズキもびっくり


インドといえばスズキが約50%のシェアを持つエリアです。

インドもかつてスズキに産業振興の途を開いてもらった恩義があり、関係良好のはずでした。

スズキは、ハイブリッド車の工場建設計画や、修理点検拠点を作る計画も持っています。

参考:スズキ、インドに富裕層向け修理・点検網  20年300拠点 上級車テコ入れ(日本経済新聞・湯有料記事)

それなのに、この決定は、はしごを外された格好です。

インドがEVシフトをしても、環境問題は解決しない


インドのような国でEVシフトが必ずしも正しくない理由が記事では述べられています。

一つは、充電用のインフラに費用がかかること。日本でも充電ステーションを作るだけでも費用がかかるのに、インドでは発電所や電線や電力インフラから建設しなければなりません。

もう一つは、インドでは石炭による発電が多いこと。それだとEVになっても、社会的な二酸化炭素の排出量は減りません。

日本とすれば、ハイブリッド車からはじめて、徐々にEVや燃料電池車に移行していくのが、社会的なコストとしても環境問題でも正しいという理屈です。

インドのほんとうの思惑


ところが、日本の自動車メーカーがお家芸とするハイブリッド車にはびこられては困る欧州の自動車メーカーは、インドの政治家にロビー活動を行って半ば強引にEVシフトに転換させたようです。

同時に、中国と同じく、自国メーカーを育てたいインドの思惑もあります。ハイブリッド車を認めれば、日本メーカーの優位は変わりません。が、まだ技術的に確立されていないEVなら、自国メーカーを育てられるかも知れない。

正しい理屈だけでは、必ずしも勝てないということを見せられているわけですな。

参考:さすが中国 エコカー規制でやりたい放題

日本メーカーは相変わらず動きが鈍い


ところが日本のメーカーか相変わらず鈍い動きです。

御大のトヨタが、「EVが来るとは限らん。ハイブリッドも燃料電池もぜんぶやる」と頑張っていますし、トヨタと提携しているマツダも「エンジンの需要はある」と言っています。

参考:マツダ小飼社長 EV時代もエンジン軸に トヨタと組み全方位(日本経済新聞・有料記事)

マツダの規模なら、あくまで濃いファンを対象に、ニッチ狙いでいく、という戦略もあるかもしれません。

しかし、トヨタのような巨大メーカーがそれでいいのでしょうか。

参考:トヨタよ「余裕をこいているようではいかがなものか」

裏をかかれないための高等戦術か?


しかしここまで余裕をみせているというのは、世界の方向性が定まるのを待って、一気にEVシフトしようという腹なのかも知れないと思えてきました。

なにしろ世界各国はトヨタ包囲網を敷いています。

参考:EU各国もトヨタ包囲網を敷いている

だから方向性が定まらないうちに動くと、その裏をかかれてしまいます。

わざとEVシフトが引き返せないところまで進んで、一気に参入する。それでも勝てるという考えがあるからこその高等戦術です。

そもそもトヨタは慎重なメーカーで、わざと販売台数世界トップになることを避けてきた経緯があります。世界の風当たりが強いですからね。

今回も、わざと遅れてスタートしようということなんですかね。

個人的には、EVシフトは避けれないと思います


ま、私は個人的には、EVシフトは進むと考えています。

さきごろ東京モーターショーが開催されましたが、出展されたEVを見てみるとわかります。

参考:「超スゲー!!」から「何だこれ!」まで 東京モーターショー2017「とにかくカッコいいコンセプトカー」まとめ 

EVはエンジンがありませんから、車内がとにかく広く使える。

軽でもリビングがそのまま走っているような感覚です。

まだ各社ともエンジン車の感覚から抜け出せていないデザインが多かったですが、そのうちEVの特性を活かした車ばかりになっていくことは間違いないでしょう。

空間の使い方を知ったユーザーは、もうエンジン車には戻れないのではないでしょうか。

そのうち自動運転車になると、EVの持つ居住性はより重要となってくるはずです。

ここは日本の自動車メーカーも、覚悟を決めて、EVシフトを進めるときではないでしょうか。

日本の政府は、国内電池メーカーの振興と、効率のよい最新型の火力発電所の売り込みに注力すればいいんですよ。