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ヤマダデンキが、中古家電店を拡大するというニュースです。

ヤマダデンキは、2021年3月現在675店。中古家電店を100店舗にするというのだから、相当の店舗数です。

業界トップの家電量販店が、中古家電品に注力するというのは、インパクトがあります。

大量販売大量消費の時代から抜け切れていなかった業界も、ようやく潮目を変える時期にきたということでしょう。

ビジネスモデルの転換を試行


もっとも、ヤマダデンキといえば、新品大量販売モデルの最右翼にいた企業です。

メーカーからのキックバックをあてにして、大量販売するという手法で散々儲けておきながら、今さら「家電を回収・再生、再資源化し循環型社会をつくるのは重要な使命だ」とはどの口が言うてるんや!と各メーカーは言いたいでしょうが、それぐらい厚顔でないと、トップ企業は務まりませんな。

私は、この動きは、家電業界全体の方向性を変えるものとして評価したいと考えます。


ヤマダデンキも、成長時代モデルからの脱却を目指し、試行錯誤を続けています。大塚家具を買収したりして、迷走気味のところもありますが、試行するのはいいことです。今回の取り組みもその一環でしょう。

山田会長の剛腕でやり切っていただきたいと思います。