00



■LCC(格安航空会社)の中で、唯一成功しているのが、関西を拠点とするピーチ・アビエーションです。

関西空港は、長い間、赤字で苦しんできましたから、運営の道筋ができて喜ばしい限りです。


■他のLCCが苦戦していて、ピーチが成功しているのは、関西空港を拠点にしたということが大きいようです。

なにしろ、24時間空港です。少々遅延がでても、欠航することなく飛ばすことができます。

成田ならこうはいかなかった。

空港運営の柔軟さが、大きかったということです。


■もうひとつ言われているのは、安いものを尊ぶ関西人の気質だとか。

少々席が狭くても、チケットがペラペラでも、安いからええやん、と考えるのが関西人です。

確かに安い。ピーチの価格設定は、従来の飛行機料金の概念を破壊していますからね。

そのかわり、切り詰められるところは、大胆に切り詰める。チケットカウンターとか、段ボール製ですからね^^

そういうゲーム感覚にも思えるコストカット策も関西風ですな。


■つまり、最初のポジショニングをうまく活用できたピーチ経営陣の勝利です。

(必ずしも、計算してのポジショニングではなかったようです。与えられたポジションですが、それを活かしたわけです)


■関空を中心とした路線で黒字を出したのは大きいことです。

その経験や運営ノウハウが、ピーチのリソースとして積み上げられています。

これからのピーチの最大の強みは、黒字化するための運営ノウハウにほかなりません。

今は、このリソースを前提として、拠点拡大を図っているようですね。