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コロナ禍が変える社会の在り方として、テレワークの拡大が挙げられます。

そもそも皆が同時刻に会社に集まって、バラバラの仕事をするというスタイルは非合理極まりないものです。

各自が自宅で仕事して、必要な時だけ集まるようにすればいいのです。会議もオンラインですればいい。移動時間がなくて済むし、生産性が高まります。

集まらないとやる気にならない。コミュニケーションがとれない。というのは単に習慣的な問題です。

皆がテレワークするようになれば、そんなことも言われなくなりますよ。


貸し会議室を事業にしているTKPは苦しんでいますね。

コロナ騒動で、ホテルも飲食店も壊滅状態です。貸し会議室はなおさらでしょう。

貸し会議室など都度貸し事業は、回転している時は利益が高いものの、需要がなくなれば無収入になってしまいます。このあたり、同じ不動産でも、月決めの賃貸物件が不況期に強いのとは逆になってしまっています。

ただTKPがよかったのは、貸しオフィス事業も営んでいたことです。昨年、スイスの会社から貸しオフィス事業を買収したので、いまとなってはそこに頼るしかありません。

しかも、この事業は有望です。

テレワークが増えてきても、すべての人が家で仕事をするとは限りません。立派な書斎があればいいですが、日本はそういう仕様にはなっていません。子供がいれば、なおさら家にいることが難しい。

企業側もサテライトオフィスを作りたいですが、固定費がかさみますので、それならば、各人が思い思いのところに、小さなオフィスを借りた方がいいわけです。

どうせパソコンで仕事するだけならシェアオフィスで何ら問題はありません。オンライン会議が必要ならば、それ専用の防音室を作ってもらえばいいわけです。

シェアは嫌だという人は、個室を借りればいい。会社がサテライトオフィスを作るよりは、相当低コストで済みますから。

どこまでテレワークが増えるかわかりませんが、一定の需要増加はあるはずです。

貸し会議室がダメなら、貸しオフィスがあるさと変わり身が早いのは、小さな会社のいいところですな。

したたかに生き残ってほしいと思います。