上は、アマゾンの配送センターの状況を示した記事です。
トヨタのカイゼンにちなみ、配送の作業場を「Genba」と呼んでいるそうです。
が、その内容は、日本企業のカイゼンを凌駕しています。
なにしろ、アマゾンの配送センターは、商品を仕分けする人間が棚を回るのではなく、棚の方から人間のもとにやってくる仕組みです。
効率性追求のスケールが違います。
制約条件をどう捉えるのか
アマゾン側は、仕分けをする人間もなくしてしまって、すべてロボットで行う仕組みも考えているとか。
「今はハードウエア面での課題があってできないだけだ」
そうですよ。
制約条件の中で切り詰めて効率性を追求するのが得意な日本に対して、制約条件を資金力と技術で取り払ってしまおうというのがアマゾンです。
その制約条件との付き合い方が、我々には巨大なスケールとなって感じられるわけですな。
いまやアマゾンは、最先端技術ベンチャーの集合体となっていて、制約条件を次々となくしていってしまっています。
このアマゾンの発想によって生み出されたのが、無人小売店の「アマゾンGO」や、超低価格クラウドシステムの「AWS」だということです。
日本企業が太刀打ちできないほどではない
アマゾンの発想のスケールに驚かされることは今更言うまでもありませんね。
しかし、そのスケールの正体を知ってしまえば、決して日本企業には無理だ、と言うほどのことではありません。
そう思いませんか?