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配車アプリ「ウーバー」に関する記事です。鈴木貴博氏は、AIが進化する近未来をよく記事にしており、いつも参考にしております。

ウーバーを始めとする配車アプリは、次世代車産業の中心になるとも目されています。ソフトバンクなど世界中の配車アプリに出資しています。

その配車アプリのパイオニアであるウーバーは、経営者が不祥事で交替するなどゴタゴタはあったものの、成長戦略に従った施策をうってきているようです。

ウーバーの動きから、自動車産業の未来を読み解いてみます。

1.運転手という仕事は激減する


タクシーや運送便や、運転に関する仕事は激減していきます。これは自動運転が主流になるのだから仕方ありません。

そこでウーバーは、運転を仕事にしている人たちの転職を支援するべく職業訓練を始めているそうです。

完全自動運転が実現するのがいつになるのかははっきりしませんが、いろいろな記事を読んてみて、思ったよりも早くなりそうだという印象を私は持っています。10年前後で、完全自動運転が主流になるのではないか?少なくとも「完全自動運転なんて無理だよー」という意見には与しません。

2.自動車の台数が激減する


完全自動運転になると、自家用車を持つ理由が少なくなります。呼べば来てくれるわけだし、運転手もいないので安い。

言われてみれば、いま、マイカーの殆どは駐車場に停めてあるだけです。殆ど使用されていない自動車が、世の中にあふれているわけですな。

完全自動運転となれば、共有が可能となり、絶対的な必要台数が減ります。

自動車メーカーとすれば由々しき問題ですが、社会的には資源の無駄が減るということです。

そうなると、駐車場も激減することになり、マンションや自宅の設計や、都市そのものの設計にも影響を与えそうです。

そこでウーバーは、大規模マンションには駐車場を設置する代わりに、ウーバーの利用権を付与するビジネスに着手しているそうです。

3.宅配事業が副業化する


完全自動運転となっても、宅配業はなくなりません。家の玄関までもっていかなければなりませんからね。

しかし家の前から玄関に運ぶだけですので、業務負担は軽くなるはずです。素人でもできます。

ということでウーバーを使って、素人が空いた時間に副業感覚で宅配するようになります。外出時、ついでにものを届ける、なんてことが普通になると、宅配価格も下がるでしょうし、人不足は解消されます。

ウーバーは、「ウーバー・イーツ」などを通じて、宅配業へ進出しています。

4.新ノマドワーカーが出現する


記事にはありませんが、これは私の予測です。完全自動運転車だと、車内で寝ることが可能になります。だとすると、単身者はわざわざ自宅を持つ必要もなくなります。そのまま車で生活すればいいわけです。

出張でも、車で行ける距離なら、寝台車のように眠りながら現地に行くことも可能だし楽ですよ。

ただ会社員だと、決まった時間に決まった場所に行かなければならないので、駐車場が必要になるなど現実的ではない場合もあるでしょう。

が、フリーランスの方だと、それこそ田舎の方の温泉をぐるぐる回りながら、景色の違う場所で仕事する楽しみがあります。

そういう働き方が出てきて、羨ましがられたりするかも知れませんな。

っていうか、私が個人的に羨ましい。

5.人間との交流が付加価値となる


完全自動運転車が実現すると、無人タクシーが主流になっていくのでしょうね。

その分、付加価値として、人間との交流が見直されてきます。

コンシェルジェサービスを付加した高級タクシーが生まれてくるでしょうし、あるいは、お笑い芸人とかメイドとかが、同乗してくれるサービスがあっても面白い。

一般人同士の出会いタクシー、交流タクシーなんてのが出てくるかもしれませんね。

それこそ、ウーバーなどでは、敢えて目的地を同じくする人たちが相乗りで行くサービスを展開していけばいいのです。C2Cは、得意分野でしょうからね。

時代の変化に合わせて、順流、逆流それぞれビジネスチャンスがあるので、面白くなりそうですな。