「ノンフライヤー」など単機能家電 外資「わかりやすさ」優位 (日本経済新聞・有料会員限定)

↑という記事をもとに書いたブログでしたが、リンク切れでした。m(_ _)m

記事では、「単機能」を巧みにうたう外資系の家電が良く売れているということを書いていました。

ノンフライヤーは健康志向をとらえて4月の発売から12月末までに当初計画の4倍にあたる20万台の販売を見込む。だが実はフィリップスのお膝元の欧州では日本と異なり、小さなオーブンというコンセプトで販売する。油なしも強調しているわけでない。実際はスペイン料理のパエリアなど揚げ物以外も調理できる。
 日本で売り込むためにあえて単機能を打ち出した。日本メーカーはスチームオーブンレンジのように多様な調理ができる多機能性を売り込む傾向がある。だがフィリップスの日本法人は「逆に油を使わずに揚げられる点だけに絞ってアピールした」(増田智美アシスタントマネージャー)。
 国内メーカーは経営効率化のため生活家電の開発・生産を絞っている。外資はその真空地帯を突いた。

飽和した国内市場で袋小路に入ってしまった日本の家電メーカー


2013年の記事ですから、日本の家電メーカーが業績を落として弱っている時期です。その隙をついて、外資系メーカーが、攻勢をかけていたわけです。

ただそれまでも日本の家電メーカーは多機能をうたいすぎて、わけの分からない状態に陥っていました。

飽和した日本市場の中で、各社が差別化とミートを過剰に繰り返したあげく、何でもかんでも詰め込んだ、使わない機能だらけの商品があふれていました。

それはそうなりますわな。飽和市場では、誰かが目新しい機能をつければ各社がそれをマネする。お互いがそれぞの良さを消しあうあまり、ユーザー目線を失っていったといわれても仕方ありません。

そこへ「これができます」というシンプルで分かりやすい製品が持ち込まれたのだから、新鮮です。

ジェネリック家電


ジェネリック家電というのも、そういうところに表れた分野です。

家電もジェネリック 格安・単機能、パナ出し抜く (日経新聞・有料記事)

ジェネリック家電とは、特許の切れた技術を使った家電製品のこと。大手メーカーの一、二世代前の製品技術を使っており、当然ながら低価格です。シンプルでレトロなデザインが多いが、なかには、デザインのみ斬新なものもあります。1兆円ほどの市場規模があると言われています。

もっとも売り場ではニッチ家電扱いですから、製造メーカーは中小企業が中心になります。

家電大手は内需の大幅な拡大が見込めない中で高付加価値品にかじを切り、低価格で単一機能の商品から手を引いた。その間隙をジェネリック家電がついたのだ。


ローテク、単機能訴求、デザイン性訴求、それでけっこうな高値


さて今回のフィリップスの商品も、日本の家電大手メーカーが袋小路に入った時に、間隙を突いた商品です。

正直にいって日本の製品と比べるとローテクです。この製品ができることは、日本のオーブンレンジでほとんどできてしまいます。

ただ機能が絞られているだけに使い勝手がよく、多機能製品を買うよりも安くつきます。

とはいいながら、この機能にしては高いし、場所もとるので、日本の家庭に合うのだろうか?と思ったりもするのですが。

記事によると、フリップスのこの製品、もともとはノンフライヤーだけの製品ではなかったとのこと。訴求ポイントを絞るためにあえて単機能製品として打ちだしたとあります。

こういうローテク、単機能訴求、デザイン性を打ち出し、けっこうな高値で売る、というやり方は、ダイソンの成功パターンでもあります。

このあたり、中小企業を含めて日本のメーカーの生き残るヒントがあると考えます。


それにしてもフィリップスはうまくやっていますな。

↓手入れの良さをアピールするところなど、日本の製品の弱みをうまくついています。

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