■日本電産のM&Aの方法論に関する記事です。

現在、売上高1兆2000億円程度。2020年には2兆円。2030年には10兆円を目標にしているそうです。

普通の成長では達成できないので、M&Aが戦略の中心となります。というか、日本電産は、M&Aによって大きくなってきた会社で、これからもその方針を続けるということです。

日本企業の中では、M&A巧者として知られます。

■が、その秘訣は、特別なものだというよりは、基本的なことを徹底していると記事はいっています。

(1)まずは買収先企業をよく精査し、適正価格あるいは安値で買う。

(2)生産性やコストなど買収先の企業を日本電産の基準に合わせる。

(3)質よりも量の増大を徹底する。

こうした内容は、永守社長の著作にも書かれており、裏マジックはないと思います。

■非常に参考になります。

個人的に思うのですが、永守社長は、ランチェスター戦略の信奉者ではないでしょうか。

著作にはランチェスターとは書かれていませんが、その考え方は非常に似通っています。

市場シェアの重視。量の重視。シンプルな戦略方針を徹底すること。その他、著作にはランチェスター戦略そのものといった記述がみられました。

■コンサルティングにおいても、当たり前のことを徹底することが最も効果をあげます。

何か特別なこと、オリジナルなことをしようとすればするほど、複雑になってしまって、成功から遠ざかってしまいます。

要は「戦略はシンプルに、実行はクレイジーに」を貫くこと。

実際、ランチェスター戦略さえあれば、戦略立案は事足りると思うケースが殆どですね。

■しかし戦略だけでは業績は上がりません。

いかに実行を徹底させるかが重要です。

以前、日本電産の関係者を話をした時、同社が超ブラック企業だと言っていました^^;

その方は営業ですが「死んだ猫でも売ってこい」とどやされるのだとか。

話を聞く限りは、電通並みの圧力を日々かけられているようでした。

それぐらい実行を徹底させる圧力が強いということなんでしょうね。

現在、どのようになっているのかは知りませんが。

■記事には永守社長が覚悟を見せる姿勢や潔さなども書かれています。

買収先の株を借金して個人で所有する。(絶対に業績を上げるという決意です)

会合には個人の資金を使うなど。

社員に過酷な行動を課する限りは、トップはこういう覚悟を示さなければなりません。

だからといってブラック企業であってよいというわけではありませんので、今の日本電産がどのようなマネジメントを行っているのかを聞きたいものです。