メモ。先日のブログ「訪日観光客の増加に比べて、ホテルが少なすぎる」に書いたことが、既に上の記事に書かれていました。
しかも数値が具体的でわかりやすい。
読んでいただきたい記事です(^^)
やはり日本にはラグジュアリーホテルが少ない
かいつまんで説明しますと、日本には「5つ星」ホテルがあまりにも少ない。
※この5つ星というのは海外の有名サイトが設定するものですが、要するに国際的に最高級と言えるようなホテルが非常に少ないということです。
これが実に、タイにもメキシコにも劣る数値です。
年間2400万人の観光客が訪れ、G7の一角をなす「経済大国」であるはずの日本に、タイの4分の1、メキシコの3割しか「5つ星ホテル」が存在しない。これは明らかに、日本が国際観光ビジネスを重視してこなかった結果だと思います。
記事によると、国際観光収入と5つ星ホテルの数とは高い相関関係を示しているとのこと。
それはそのはずです。
団体客10人よりも一人の富裕層の方がお金を落としていくわけですから、感覚としてもそうだろなと思うわけですが、実際に数値でもそうなっているそうな。
日本の国際観光収入はベスト10入りが目前に控えるようなポジションまで上がってきていますが、「1人当たり国際観光収入」で見ると世界で第46位という低水準に甘んじています。
やはり日本にラグジュアリーホテルが少ない。というのは事実なのですよ。
政府主導でラグジュアリーホテルを育てなければならないのか
もっとも日本のホテル事業者には、最高級ホテルを運営するノウハウが足りない、これからノウハウを蓄積するにしろ大きな投資をするリスクを負いたくない、という事情があります。それもわかります。
勇気のある星野リゾートが最高級ホテル「星のや」を全国展開する計画を立てていますが、他の事業者はこれが成功するかどうか見極めているのでしょうね。成功すれば、日本のホテル事業者も、ラグジュアリーホテル進出を行うはずです。
が、今のところ、さすがの星野リゾートもノウハウ構築に手間取っているらしく、そこまでいい評判を聞きません。実に残念です。
当面は、海外のホテル事業者に運営を委託するしかないのでしょうが、ここは政府が援助するなどして、日本のラグジュアリーホテル文化を育てていかなければならないのでしょうね。
そうじゃないといつまで経っても、日本は西洋の富裕層から避けられるままになりますから。
実際、2年前にこんなことがありました。あるアメリカの大富豪の事務所から、紅葉の時期に京都に泊まりたいが、安いホテルしか見つからず、「予算の最低基準」を下回る。いいホテルを探してくれないか、という連絡があったのです。私も手を尽くしたのですが、結局アパホテルしか空いておらず、その大富豪の訪日自体が白紙になりました。
なんてアパホテルには悪いですけど、わかりやすい事例ですな^^;