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題名の通り、日本の映画やドラマが海外でパッとしないのはなぜか、について書いた記事です。

面白い指摘です。

テレビ局の関与が、日本映画をつまらなくした?


記事によると、日本の映画やドラマは、テレビ局が出資した上に、制作側に回ることが多く、そんな既得権益にまみれたぬるま湯のようなテレビ局の制作で、世界的ヒットが作れるわけがない、と言っています。

私が言ったのではなく、記事が言っています。

一理あると思うのは、テレビ局は、日本のテレビで放映することを前提とするため、グローバル市場のことは二の次になるだろうということです。

どうしても、テレビ局が狙うターゲット層に向けた内容やキャスティングになり、似たような企画が揃うことになってしまいます。

しかし、これは仕方がないことです。テレビ局が出資・制作するのだから、テレビ局の都合のいいようにするでしょう。

ジブリの映画には、テレビ局ががっつり関与しているが…


ただ記事が違うなと思うのは、ジブリのアニメに関しては、テレビ局ががっつり出資・制作に関与していることです。

さすがに宮崎駿に対して、テレビ局側が、あれこれ指図する姿は想像できませんが、それでも制作側の意向を無視できないはずです。

結局、作品の内容や質が高ければ、国内でも、海外でも、ヒットするという単純な事実があります。

だから、テレビ局の関与が悪いとばかりは言い切れないと思うのですが、どうなんでしょうかね。

テレビ局が映画制作に乗り出した30年間


別の記事では、平成の30年間で、テレビ局が映画に関わってきた状況を指摘しています。

激変! テレビの映画枠とテレビ局製作映画 盛衰30年のワケ

テレビドラマの映画化が儲かることを知ったテレビ局が、それを再現しようとするのは当然です。

テレビドラマのヒット→映画化→テレビ放映→さらにドラマ化→さらに映画化、という黄金のループが利くとなれば、営利企業は必ずやろうとします。

ただし、その方式も、陰りが見えてきたことが指摘されています。

恐らく、テレビのパワーが落ちて、国内市場のマジョリティをとらえきれなくなってきているということなのでしょう。

このあたりで、韓国や中国の映画のように、グローバル市場を目指そうという考えが、映画界から起こってくるのは、当然だと思いますし、いいことだとも思います。

これから、日本映画のグローバル化が進むはず


日本映画の質が、韓国や中国に比べて劣っているとは思いません。

むしろ質という意味では、日本の方が高いのではないですかね。

ただ、韓国映画など、シナリオが矛盾だらけで破綻していても、それでも面白い場面をつないでそれなりに面白い映画にしてしまうパワーがあります。

日本映画はもっと繊細ですが、グローバル市場を目指すとなれば、また違ってくることでしょう。

今後、日本映画も変わってくるのだろうと期待しております。