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「700人の村がひとつのホテルに」というコンセプトで、話題になっている山梨県小菅村です。

多摩川の源流、奥多摩にある村です。都心から約2時間で行けるそうです。

村にある古民家をリノベーションして、1泊3万〜7万円程度のホテルにしています。

古民家に泊まり、地元の食材を使った料理を食べ、村を散策して、人々と触れあうというのは、体験型の観光として魅力があります。

村側からみれば、地域振興として、空き家対策として、有意義な試みです。

人材を育て、全国に波及してほしい


過疎と空き家に悩む地域は全国にいっぱいあります。だから、こういう試みは、全国に広がってほしいものです。

実現するために必要なものは、コンセプトを設計する企画者、投資家・スポンサー、ホテルを中心とするビジネスの運営者、リフォーム事業者、料理人などですか。

いずれもハードルがありますが、成功パターンをつかんで、それぞれが工夫すれば、できないことではありません。

小菅村の場合、地域振興のコンサルタントが企画し、関西のリフォーム会社を起用したようです。

しかし、ホテルを運営する人がみつからず、結局、コンサルタントが自ら運営側にまわったようです。

古民家ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」をけん引する嶋田代表の思いとは

本来は、地元の人が運営者にならないと、定着しませんし、他の地域にひろがっていきません。

小菅村のビジネスが成功し、地域振興に資する形を示すことで、全国的なムーブメントになっていってほしいものです。

そのためには、人を育てることが重要です。

できれば、地元の人たちが自ら企画を立て、ビジネスを作り、運営することが望ましい。

嶋田代表のいうように、地元の人は日常すぎて地元の持つ魅力に気づいていないかも知れませんから、嶋田さんのような人が、ヒントを与える必要があるでしょう。

勝手を言いますが、嶋田さんにはいろいろやっていただきたい。成功事例と、ビジネスのフォームを作っていただき、そのうえで地域人材を育成する事業に向かってほしいと思います。