リクルートとサッカーで学んだ勝てる「人と組織」の条件

■現プロサッカーリーグのチェアマンです。元リクルートの社員だったそうです。

その方がいいことを言っています。

組織は、上から下への命令伝達だけでなく、下から上への報告や相談がなければなりません。

それを「動脈」と「静脈」と表現します。

著者は、動脈と静脈がバランスよく作用するところに働き甲斐があるといいます。

実は、そうした静脈系は、昭和の時代の日本社会にはかなりきめ細かく整備されていたように思う。典型的なのが、赤ちょうちんで一杯飲むというコミュニケーションだ。ここでは、「課長、俺はもうこの会社辞めたいです」と若手が言えば、「ばかやろう、俺の方が辞めたいんだ」といったように、上司の公式見解ではなく、人としての本音の姿が見え隠れする。それは社員旅行や社内運動会も然りだ。かつての日本企業には、生身の人間の発する本音が行き交う静脈が組織の中できちんと作用していた。

自分は動脈系が強すぎると反省した著者は意識して静脈系をとりいれようとしたそうです。

月末に必ず飲み会をやって飲み屋で月間表彰したり、上司部下を認識してはいけない「解放区」を作ってみたり、カタカナ用語を制限して逆にすべて大和言葉を使うなど……とにかく動脈が張り巡らされて過呼吸になっているような日常を、正していくような活動に努めた。

■実にわかりやすい。このくだりを読むだけでも価値のある記事でした。

「動脈」と「静脈」をバランスよく持った組織を心がけること。これは、すべての組織に共通するものではないでしょうか。

こうした言葉のセンス、表現のセンスというのも、経営者やリーダーにとって非常に重要なものなんだと思いますね。



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