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コネクティッドハウスがそろそろ普及し始めているようです。

コネクティッドハウスというのは、家のあらゆる部分がネットでつながっていて、スマホで簡単に管理できる仕組みです。

家の施錠、家電の管理、防災機能。

もう少し技術が進めば、家族の健康状態も一元管理できるようになります。

記事によると、積水ハウスの新築戸建ての4割が導入しているそうです。

積水ハウスだけではなく、大和ハウスもサービスを始めていますし、ヤマダデンキが狙うのもこの分野でしょう。成長市場だと考えられるので、参入する業者は多いはず。グーグルも既に参入済ですし、個人的にはアマゾンが狙ってくるのではないかと考えています。

トヨタは町全体を再構想


コネクティッドハウスのコンセプト自体は、古くからあるものです。パナソニックなど20年以上前から盛んに提唱していたものです。

が、当のパナソニックは、パナホームをトヨタホームと合併して、このコンセプトからは一歩引いた印象です。

トヨタとパナソニック、住宅事業を統合

トヨタは、自動運転車やEVとともに、町全体を設計しなおそうと構想しており、家の設計はその一部となります。

今のパナソニックには、新産業を引っ張っていく力はないのでしょうね。トヨタの構想に追随する姿勢です。

家そのものが巨大な車となり、スマホになる


情報端末といえばスマホが代表ですが、近い将来には、家や車が、さらに巨大な情報端末になると考えられています。

完全自動運転になれば、部屋と車を分ける必要もなくなります。自分の部屋でくつろいでいるうちに目的地に着くようになります。

つまり、将来の家は、車と部屋が混然一体となったものになりそうです。

トレーナーハウスやキャンピングカーのように家全体が移動するかもしれませんし、あるいはリビングダイニングバスルームだけは固定しておいて、個人の各部屋が分離して移動する形になるかもしれません。

何年先になるかわかりませんが、今ある住宅に無理やりネットをつなげるという形ではなくなります。つながることや移動することを前提とした形となるでしょう。

コネクティッドハウス自身、すぐに次の段階に進むわけで、技術も機能も全然別のものが求められるようになります。おそらくプレーヤーの顔ぶれががらりと変わるでしょう。

成長市場といえども、進化著しい分野ですから、各企業とも生き残るために相当の投資が必要になります。各企業の舵取りが重要な局面が続くでしょうね。