SNSを活用できなければ


先月の「戦略勉強会」のテーマは、D2C(ダイレクト・ツー・コンシューマ)でした。

マーケティングの4Pにおいて最も重要なものは、PLACE(販売チャネル)であるというのが私の持論ですが、そのPLACEが崩れてきています。

コロナ禍においてネット通販の規模が拡大しているのは周知のとおりですが、その傾向はコロナ前からです。コロナによって加速はしましたが、大きな流れは変わっていません。

百貨店からスーパーへ、スーパーからコンビニへ、と販売の主要PLACEは変遷してきましたが、その流れに沿って、店頭からネットへ移行しつつあるのが現在です。


カリスマインフルエンサーの影響力


アメリカや中国では、さらにネット通販が規模拡大しており、日本の先をいっています。

ネット通販がさらに進むと、アマゾンやバイドゥ、楽天などの仲介業者を経由するのではなく、生産者が直接、顧客に販売するようになります。

アメリカや中国では、特定のインフルエンサーがSNSなどで商品を販促し、直接、一般の人に販売しています。

そのためのツール(ネット上の買い物かごや決済システムなど)も整備されてきており、誰でも、ストレスなく、直接販売することが可能です。

アメリカでは、カリスマ・インフルエンサーが販売する高級化粧品の売上が拡大しており、老舗企業レブロン破綻の一因になったと分析されているほどです。

あの「レブロン」を破綻に追い込んだ3つの変化


SNSを活用できることが成功の条件


つまり、主要PLACE(販売チャネル)は、ネット通販業者を通じた販売から、SNSを活用した直接販売に移行するのが大きな流れです。

これから起業する個人事業者は、この流れを軽視してはなりません

既にPLACE(販売チャネル)を確保している既存事業者ならまだしも、これから事業を始める人は、D2Cに取り組まざるを得ません。

SNSを活用できなければ、D2Cの武器を持たないということになります。つまり、SNSを活用できなければ、事業展開が非常に難しくなるということです。


日本でも、個人が直接販売するためのツールは整備されており、費用も安いですし、簡単に使用することができます。

その気になりさえすれば、誰でも、D2Cに取り組めます。


D2Cの方法論を探る


もちろん、SNSを使用すれば誰でも影響力、発信力を得られるわけではありません。

何十万人、何百万人がSNSを使用していますが、影響力を持つのは、ほんのわずかの人たちです。

SNSをビジネスで活用したいと思えど、フォロワーが増えずに諦め気味という人が殆どです。

そりゃそうです。ほんのわずかの人しか活用できないから影響力になるわけです。

ただし、これも考えようです。巨大なビジネスを展開したい人は、それに相応しい影響力・発信力が必要でしょうが、小さなビジネスでいいならば、そこまでの影響力はいりません。

まずは市場選択を明確にするというビジネスの基本思想は、ここでも有効であると考えます。

さらにいえば、営業戦略の基本である「尖ったポジショニング」と「圧倒的な接触量」をSNSにおいても応用することです。

抽象的な文言が続くので、何を言っているのかわからないかもしれませんが、ご容赦ください。

敢えて抽象的に言っております。

今後、私自身がD2Cに取り組んでみて、そのプロセスを「戦略勉強会」やこのブログで報告したいと考えております。