■野村克也氏の人生を振り返るBESTTIMESの連載が完結しました。3月中、毎日やっていたんですね。けっこう楽しみにしていましたし、全部読みました。
でも野村本のファンである私としては、全部、知っている話なんですけどね^^;
それでも、面白かったです。
■プロ野球でクビにされないための苦労。1軍に定着するための工夫。さらに一流になるための思考。監督になって組織を強くするための挑戦。
まさにプロ野球人として、フルコースで経験した人です。
しかも、選手としても、評論家としても、監督としても超一流ですからね。
その言葉には重みと説得力がありますよ。
■野村氏の特徴は、もともとテスト生上がりで、決して恵まれた立場にいたわけではなかったこと。
才能はあったのかも知れませんが、それを開花させる基礎訓練なく、プロ野球に入ってきた人です。
実際、一年目のオフには「おまえはモノにならんから辞めろ」と言われたそうですからね。
■そんな状態で生き残るためには、どうすればいいのか「思考」し、実際の現場での状態を「感性」で知り、自分を変えるために挑戦する「勇気」を持たなければならなかった。
実際に、壁に当たるたびに、そうやって、突破してきた人なのだから、頭が下がります。
対人関係におけるちょっとしたクセは、そういう出立なんだから仕方ないですよ。
■思えば私も、三十代半ばまでは身体を使うことしか考えてなかったような気がする。
営業の仕事だったので、行動量と負けん気でどうにかなりましたからね。
ただある時期から、ありていにいうとマネージャーに近い立場になると、それでは全く通用しません。
そこで曲がりなりにもこれではダメだと気づいて、変わろうと思ったから、今がある。とつくづく思います。
野村氏と比ぶべくもないちっちゃな話なんですが。
■当時、上司とか先輩にあたる人でも、現場営業の能力のままマネージャーになっている人もいました。
その部下や後輩は悲惨でしたよ。
「出来ない部下は相手にしない」とかうそぶいて、さらにあろうことか、その部下の悪口を言いまくっている人もいましたからね。
当時の組織はそんな人でも容認していたのだから寛容だったんですねえ。
■自分の状況を気づく「感性」と、その状況を打破するための「思考」力と、ベテランになっても自分を変える「勇気」
これを持つことは重要です。プロ野球界だけではなく、どの業界でも当てはまることだと思います。
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