猛暑の中、苦行のように行われた夏の高校野球が終わり、
今年のプロ野球。パ・リーグはすでに優勝マジックも出て、
では、セ・リーグはどうか?
なんと、わが阪神タイガースが、トップにつけています。
トップといっても、貯金が7つ(勝ち数と負け数の差が7)
なんと喜ばしいことでしょうか^^
■そんな中、いま個人的にホットなのが、
このまとめ記事。久々に爆笑しましたよ。
参考:【楽天】三木谷氏の現場介入、マネーボールの影響だった
http://blog.livedoor.jp/
楽天球団のオーナー三木谷浩史氏(
思わず「楽天球団は、三木谷氏のオモチャか!」
まあ、
■経緯を追ってみます。
この問題の発端は、7月30日、
理由は成績が低迷する楽天球団の打撃不振の責任をとったことです
田代コーチは、
いろんな記事を読んでみると、
・一軍と二軍選手の入れ替えを要求
・その日の先発オーダーの変更を要求(FAXでやりとり)
・大久保監督は、オーナーと現場の板挟みになっている
こういうことが重なって、
ひどい話ですねえ。
■三木谷氏との比較で男を上げたのが、
孫オーナーが球団運営に対して言うのは「
現場のあれこれについては、専門家に任せて、
なんせ、あの孫正義です。
本気で「世界一のチーム」を作ろうとしていますから、
金持ちの道楽。というよりは、
孫正義氏のスケールには、そう思わせるところがありますからね。
いずれにしろ、ソフトバンク球団の現場はやりやすいでしょう。
■もっとも、すべての球団が、
それぞれが限られた資金の中で、チーム作りを行っています。
高度成長期の頃は、親会社の広告宣伝費で運営すればいいや、
スポーツ組織の運営は社会的意義のある事業です。
実際、多くの球団が、独自の運営方法を編み出しつつあります。
パ・リーグの地域密着モデルは有名ですし、最近ではセ・
その収益力の核となるのが、
いくら地域密着であろうと、球場収入を球団収益に入れようと、
つまり、各球団とも、限られた資金の中で、
■やはり定評あるのは、
日本ハムは、目標を「3年に1度の優勝」と定めています。
阪神のように毎年優勝を目標にしても、
なぜ3年に1度なのかというと、
他球団の有望選手をとるのは金がかかりますが、
ただし育成には時間がかかります。
■育成を成功させるには、
日本ハムには、独自の視点で選手を評価するシステムがあります。
それが「ベースボール・オペレーション・システム(通称BOS)
まずは選手の能力を打率や打点だけで評価するのではなく、
基本は「マネーボール」
日本ハムは、上の評価に従って、選手を「レギュラー」「控え」「
レギュラーは現戦力ですが、怪我をするかも知れませんし、
そのためにレギュラーに近い能力を持つ控えが必要です。
その上で、将来を見越した育成選手がいるわけです。
それをすべてBOSによる数値評価で行っているらしい。
■だから日本ハムには余剰人員が極めて少ない。
現在も将来も、過不足ない人員でチーム構成されています。
日本ハムは、
なんと安い買い物だったことでしょうか。
今は、
■ということは、楽天球団がやろうとしていることは、
日本ハムでも、球団フロントと現場の確執は存在します。
例えば、球団が、ある選手を育成したい。
でも目先の勝利を優先させる現場では、
そんな場合でも、日本ハムのフロントが、
そのかわり、
ある意味、楽天球団よりも強行な姿勢です。
■この点、
これは私が何度も経験していることです。
営業マネージャーは、営業を「確率」
成果の出る確率が高い顧客層に営業して、
そうじゃないと最少の人員で最大の成果を上げることなどできませ
これに対して、現場の営業は、一人一人の顧客、
現場に強い営業ほど魂があります。
■だから営業マネージャーと現場営業は対立します。
現場営業は自分のやり方にあれこれ口出しされることを嫌がります
しかし、マネージャーはそれを許すわけにはいきません。
掛け算の組織にするためには、
■営業マネージャーが頭ごなしに、
営業なんて野武士みたいな連中がいっぱいいますから、
あいつの言うことは気に入らない。
かといって、甘い顔をしているだけでは舐められる。
その中間ができる人。気持ちを汲み取りつつ、
■楽天球団でいうと、野村克也監督や星野仙一監督は、
二人とも、圧倒的な実績と経験を持ちながら、
どちらも人心掌握術に優れた人です。
ただしこれら大物監督は代替のきかない人たちです。
楽天球団の三木谷オーナーは、それを問題ととらえたのでしょう。
監督が誰であっても強いチームでなければならない。
それが、健全なチーム運営につながります。
■日本ハムは、フロントがシステマチックに育成を行い、
しかし、楽天は、現場采配でも、
参考:【楽天】三木谷オーナー、独占インタビュー!
http://www.hochi.co.jp/
上のインタビュー記事を読むと、三木谷オーナーは、
それは、現場介入ではなく、
「組織的なマネジメントとして、
いかにも優秀な企業経営者の考え方ではないですか。
■私は、この考えを支持します。
チーム運営の方法など正解はありません。
日本ハムのやり方、ソフトバンクのやり方、
今まで、
三木谷オーナーは、自身で正解を見つければいいのです。
■だから、三木谷オーナーはバッシングなどに負けずに、
何なら、三木谷オーナー自身が監督をやればいい。
それが無理なら、企業の優秀なマネージャーを連れてくればいい。
楽天の球団運営を突き詰めれば、
未だ野球未経験者がプロ野球監督になった例はないのではないでし
サッカーでは未経験者が監督になることもありますし、
高校野球でも、監督が野球経験者だとは限りません。
ならば、楽天にできないことはない。
三木谷オーナーのいう新しい野球を作り上げてほしいと期待してい