いまの日本の家電メーカーがなぜダメなのかを指摘したいい記事です。
既存の家電メーカーがダメな理由
かいつまんでいうと、家電製品そのものがコモディティ化してしまって、高く売れる製品ではなくなってしまった。
それなのに、多大な固定費を抱えた既存家電メーカーは、これまで通り高く売ろうとしており、無理な販売施策を続けざるを得ない。
それに消費者は白けてしまっている。。というものです。
アイリスオーヤマに吹く追い風
ここに中小メーカーやベンチャーのつけいる隙があります。
前のメルマガで、中小やベンチャーこそチャンスがあると書きましたが、アイリスオーヤマはその最右翼にいると思います。
参考:IoTは家電業界の勢力図を塗り替えるのか
アイリスオーヤマはプラスチック製品の製造販売で実績を上げた会社ですが、最近はシャープの技術者を大量に採用しているという話が聞こえてきました。
情勢をみるのに敏な会社ですから、既存業界の矛盾や弱点を突くことで大いにチャンスはあると踏んだことでしょう。
家電量販店の力が弱まっていることも、新規参入メーカーとしてはプラスに働きます。
アイリスオーヤマは、ネット販売も積極的に採り入れながら、家電製品進出を果たしましたが、これからは家電量販店への展開を本格的に進めていくはずです。
既存企業の抵抗は強いでしょうが、販売低迷にあえぐ家電量販店側は、こうした新興メーカーと積極的に組んでいかなければならない時です。むしろ、その方が、盛り上がるでしょう。
オリジナルなアイデアを持つ中小メーカーに期待
アイリスオーヤマに続く中小メーカーやベンチャーも現れてくるはずです。
必要な機能だけに絞り込む。←どの機能に絞り込むかが、その企業のオリジナリティとなります。
低価格。←家電業界の常識に囚われず、自らの固定費とビジネスモデルに応じた価格設定を。
デザイン面で特徴を出す。←ここ重要です。クールジャパンここにありというデザインにしてほしい。
それにIoTは必須です。アイリスオーヤマのように上位機種だけwifiと人感センサー搭載といわずに、全機種標準装備すべきです。使用データを蓄積して、製品を進化させていかなければなりませんから。
こうした新興メーカーがオリジナルなアイデアとデザインで市場を席巻すれば、日本の家電業界も再び世界に伍していけるようになるかも知れませんね。