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これは面白い記事でした。

会社などで最近よくみる「ワガママちゃん」たちを分析し、対処法を解説したシリーズ記事です。

SOC(守備一貫感覚)とは


まず引用として、SOC(sence of coherence、首尾一貫感覚)なるものをとりあげます。

これは、ナチスのユダヤ人強制収容所から終戦とともに無事に生還した人々の追跡健康調査から発見したもので、過酷な状況を経たにも関わらず天寿を全うするような人に備わっている感覚です。


SOCの構成要素は3つ。

1.有意味感

あまり興味のない仕事、面白みの感じられないタスクにも、「まあそのうち、なんかの役に立つかもな」「そのうち面白くなってくるかもね」と自然に考えられる特性

2.全体把握感

仕事の展望を時系列的に把握できる感覚

3.経験的処理可能感

「過去に、これだけの仕事は成功させてきた。だから今回のミッションは荷の重いミッションだが、あの経験をもとに、プラスアルファの努力をしてみれば、なんとかいけるかもしれないな」と、自然に思える感覚


逆に言うとSOCに乏しい人は「どうせうまくいなかい」「やってもムダ」と心の内で思っていて、「できないでがっかりするよりは、最初から否定してやろう」という心性を持っているらしい。

このシリーズ記事でとりあげるワガママちゃんは、何事にも否定的で、否定するためには過剰に論理的であろうとします。

その裏側には、自分のプライドを傷つけられたくない、という思いがある。というのは、打たれ弱いからです。

真正面から向かっていって傷つくよりは、否定的、皮肉な態度をとる方が、傷つきにくいという知恵なんでしょう。


斜に構えていると賢いように見えるかも知れませんが、実際には、弱い自分を守るために小手先で論理を使っているだけです。

そういう意味では、情緒的に前向きさを煽る精神論的アプローチもあながち間違っているとは言えません。

結局、SOCの裏側には、根拠のない自信や情緒的な前向きさがあるからです。

私自身も理屈っぽいと言われることが多いですが、もともとはこういう根拠のない自信を持つお気楽なタイプです。


SOCの危険性


ただし、SOCにも危険性があることは忘れてはなりません。

あいだみつおの詩なんかを引用しながら焚き付けて人を操ろうとする詐欺的な人を散々見てきましたから^^;

論理性に乏しい楽天家は、途中のプロセスを飛ばして結果を見てしまう傾向がありますから、詐欺的な人物の思うつぼです。「この壺を買うと幸せになれるよ」なんてね。

だから、特性の一つである「全体把握感」を鍛えて、曖昧な部分を残さないようにしなければなりません。

私が根拠や論理性にこだわるのも、自分の特性に対する反省からなのかも知れませんね。


記事では、SOCの要素に基づく、指導方法を提唱しています。