■よくできたストーリーの記事です。素晴らしい。

東大阪にある DG TAKANO という会社。もとはIT関連分野で創業したようですが、ビジネスの種を探しているうちに、節水ノズルに行きつきました。それは実家の工場の技術で作れるものでした。

そこで当人は、実家の機械を使ってものづくりに挑戦します。旋盤機械の使い方は独学でマスターしました。できたのが、画期的な節水ノズルです。

話題にはなりましたが売れませんでした。商社が本気になって売ろうとしていなかったからです。書かれていませんが、既得権益のようなものがあったのかも知れません。流通とはそういうものです。

そこで同社は、ユーザーに直接販売する道を選びます。飲食店に狙いを定め、サンプルを配り、効果を実感してもらった上で販売する方法です。時間と労力がかかる方法ですが、それが着実です。徐々に売れるようになってきた。

利益が出るようになればしめたもの。次の営業経費を出せるようになります。記事に書かれているように、海外に販売する道も開けてきたようです。

■私が感心したのは、当然ながら、営業の部分です。こうした地道な営業なくして、長期的な利益はありません。誰もがわかっているのに、やらない企業が多い。

特にものづくり企業は、技術や機能が利益になる。と信じているのか、営業に経費をかけようという考えがない会社が多い。いまだに多い。

最小の労力で最大の効果を。なんて甘いことをいう販売業者に依存してしまう。それでは下請け時代と変わりません。

営業は自分ですること。しかも継続するためには仕組みを作ること。それを理解したのは、同社がもともと製造業ではなかったからなのでしょうかね。

そうそう、下記の著書の会社も営業がユーザーに近づくことで世界トップ企業への道を進んでいきました。

ぜひ参考にしていただければと思います。



「廃業寸前」が世界トップ企業になった奇跡の物語


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